酒造り追求 ≧ おいしい追及 ≧ 売れる工夫   私的うまい日本酒の当たり目傾向。

 遠いある日の日本酒購入のため酒屋さんにいたとき、ほかのお客さんが後から入ってきて暫し日本酒に目を配って、意中の酒を求めてこう言われたのを今でもなぜか鮮明に覚えている。「無農薬米の銘柄探してます・・・。」。

 

 日本酒飲みの修行に明け暮れていると、おいしい日本酒はある傾向があるようだんだん感じる。それは、新しいでもなく古いでもなく売れているとか売れていないでなく。孤高のようでもなく有名でもない。その日本酒に独特な背景がありそれに打ち込んでいると感じるものに、おいしい日本酒のことが多く出合いが当たりでことが多い。気がする。

 

 ある時は材料。上記のようにお米であり又ある時は、水・自然環境。難題を、こらえたり忍んだりし生かし利点にしスキルにしている日本酒は個性が感じられることが多く魅力的。かと感じる。

 

 高冷地に生きている生き物はどこかつらそうな雰囲気を出してはいるが、その生きている姿は、環境に生きるため自分の可能性を生かして環境に生かされるための追及にそぎ落とされて研ぎ澄まされた弱者の美しさがあり極みを感じる。

 

 日本酒も数多くの生き物の力を、決して恵まれていない条件・気候のなか生かして収穫物を日本酒という姿に作り上げる。人間という生き物の、自然とほかの生き物の営みの中で、どう生かし生かされるのかの体現がそこにある。気がする。

 

 特定名称酒のいろいろどれもいけてる。その基準を満たすだけのコスト・リスクがそこにはあり。その分だけ丹念さがこもっているに違いない。

 私的には特にその中でも純米系をかっている。混じりがない薄めがない、隠しどころがない。そのルールがプレッシャーがかかっている中で地力が底力が見られ、余計に応援したくなる存在に違いなく、実力派の印象が崩れないから。

 

”酒造り追求 ≧ おいしい追及 ≧ 売れる工夫 ”  私的うまい日本酒の当たり目傾向。

 

お米にこだわっていいる。

作り方にこだわっている。

地元にこだわっている。

純米系。

私的うまい日本酒の重要項目。

その日本酒に日本の伝統食文化の片鱗が感じられる。